岩手で注文住宅を建てる前に知っておきたい基本情報
岩手で理想の注文住宅を建てるためには、地域の気候や文化を理解し、計画的にプロセスを進めることが重要です。以下では、岩手の特性に合わせた家づくりのポイントを解説します。
■岩手の気候と地域性に合わせた家づくり
岩手県は豊かな自然に恵まれ、冬は厳しい寒さが特徴です。断熱性能・気密性能が高い住宅にすることで、省エネルギーで快適な住環境を実現できます。
夏は湿度が高くなることもあるため、通気性を良くする工夫も大切です。例えば、高い天井や大きな窓を設けることで、室内の空気の流れを良くし、快適な住環境を実現できます。
■断熱性・気密性を考慮した家づくり
寒さが厳しいエリアでは特に、外部からの熱の出入りを最小限に抑え、室内の温度を一定に保つよう考慮することも大切です。これにより、冷暖房効率が向上し、省エネルギーで快適な生活環境を実現できます。断熱性や気密性を表す指標としては以下があります。
UA値（外皮平均熱貫流率）
室内の熱がどれくらい外へ逃げやすいかを表した指標で、数値が小さいほど断熱性が高いことを示します。
C値（相当隙間面積）
住宅にどのくらいの隙間があるのかを表した指標で、数値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
高断熱・高気密住宅を実現するためには、適切な断熱材の選定と施工が重要です。壁や天井、床下などに高性能な断熱材を適切に配置し、隙間をなくすことで気密性を高めます。そうすることで暖房効率が向上し光熱費を削減することにもつながるでしょう。
また、2022年10月にUA値は7段階に設定されましたが、特に寒さの厳しい岩手県では、6以上がスタンダードと考えられています。さらに地域区分でいうと、岩手県は2～4に区分されているため、北海道と同等の性能が必要だということがわかります。
ほかには、高性能な窓やドアの採用、適切な換気システムの導入も効果的です。これらの対策と、高断熱+高気密住宅でエネルギー効率の高い快適な住まいを実現でき，結露も防ぐことができるので、快適に過ごすことができるでしょう。
■岩手で注文住宅を建てる際の法的要件とは
注文住宅を建てる際には、建築基準法をはじめとする法的要件を遵守する必要があります。岩手県では、断熱性・気密性に優れた設計が求められます。また、地域によっては景観条例などの規制がある場合もありますので、計画段階で市町村の担当窓口に相談することが大切です。そういった法的要件をクリアすることで、安全で長持ちする家づくりが可能になります。
岩手での代表的なエリアの特徴
岩手県で注文住宅を建てる際には、住環境や地域の特性を考慮することが重要です。ここでは、岩手県内の代表的なエリアの特徴をご紹介します。
■盛岡市
盛岡市は岩手県の県庁所在地であり、豊かな自然と都市機能が融合した魅力的なエリアです。
四季折々の風景が楽しめる一方で、商業施設や教育機関が充実しており、生活の利便性が高い点が特徴です。また、東北新幹線や東北本線が乗り入れる盛岡駅があるので、通勤や通学に便利などといった点も魅力的なポイントになります。
■一関市
一関市は、岩手県と宮城県の境に位置し、交通の利便性が高く、観光資源や歴史文化が豊かな地域です。東北新幹線の「一ノ関駅」があり、新幹線で仙台まで25分、東京までも最短2時間程度とアクセスも良いのが特徴です。
農業や食品加工が盛んで、特に「もち文化」が全国的に知られています。
また、自然に恵まれた住みやすい環境が魅力で、岩手県内では比較的温暖な地域です。商業施設や医療施設も一定数揃っており、小中学校、高校も充実しているため、子育て世代の移住先としても注目されています。
■大船渡市
大船渡市は、三陸海岸に位置する海の恵み豊かな港町で、漁業や水産加工業が主要産業です。リアス式海岸の絶景や椿の名所としての魅力があり、観光業も盛ん。
冬の寒さは厳しいものの、海洋性気候の影響で内陸部よりは温暖で、積雪量も少ないエリアです。さらに、夏は比較的涼しいので暮らしやすい気候となっています。
また、震災を乗り越えた復興都市として新たなまちづくりが進められており、自然と利便性を兼ね備えた地域です。
岩手で注文住宅を建てるにあたり、どこに住もうか？と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
岩手での生活を快適にするための必要なこととは
岩手で注文住宅を建てる際には、厳しい冬の寒さや湿度管理など、地域特有の気候に適した設備を選ぶことが重要です。ここでは、岩手で快適に暮らすためのポイントや設備を解説します。
■省エネ設備を取り入れる
岩手県は寒冷地のため、冬場は特に「暖房費」については家計に大きな影響を与えます。省エネ設備の導入についてはもちろん初期投資は必要ですが、長期的に見ると光熱費の削減につながり、経済的なメリットが大きいです。
また、快適な室内環境を保ちつつ、CO2排出量の削減にも貢献するため、環境に優しい住まいづくりにも繋がります。
ヒートポンプエアコン
ヒートポンプエアコンとは、電気を使って直接空気を温めたり冷やしたりするのではなく、空気中の熱を利用して、冷暖房を行うエアコンを言います。
例えば、霜を取りながら暖房運転を続ける「除霜時ノンストップタイプ」は、外気温が-15℃でも最高60℃の温風をふき出し、十分な暖かさを得られることができます。
また、「床面直吹き出しタイプ」は室内機本体が床置され、足もとの吹き出し口から床面に集中的に温風を吹き出し、温風の舞い上がりを抑え、冷えやすい足もとから暖めます。
ヒートポンプエアコンを取り入れることで、電力使用量と電気料金も大幅ダウンが見込めます。
また、CO2などの排出が少なく部屋の空気が汚れる心配もなく、水蒸気の発生もないので結露を抑えることができます。
ヒートポンプエアコンの詳細を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
寒さの厳しい東北の冬。従来のエアコンでは十分な暖かさを実感できないという声も聞かれましたが、最新のエアコンでは暖房能力もしっかり向上、マイナス25℃にも対応する寒冷地仕様の機種も登場しています。高断熱・高気密住宅と組み合わせれば、住まい全体をムラなく暖めることも可能です。
ヒートポンプ温水暖房
ヒートポンプ温水暖房は、空気熱などの自然の中にある熱を少しの電気エネルギーで集めて、その熱を温風や温水に変えて部屋を暖めることができます。1の電気エネルギーで約3倍の熱エネルギーをつくり出すことができるため、高効率で省エネ。さらにCO2の排出量を抑え、普段通りの生活をしながら地球環境に貢献できます。
ヒートポンプ温水暖房は大きく3つのタイプに分けられます。
・温水パネルヒーター
ヒートポンプで効率よく温めた温水を利用して、各部屋のパネルヒーター内にお湯を循環させます。パネルから発生するふく射熱と自然対流熱がお部屋全体を暖かい空気で包みこみます。パネルの形状やカラーも豊富で、どんな壁面にも簡単に設置することができます。
・温水床暖房
ヒートポンプで効率よく温めた温水を利用して床下に埋設した配管に循環させ、床を温めます。床から直に伝わる伝導熱とふく射熱で、足元から部屋中に心地よい暖かさが伝わります。床下に埋設することで、お部屋のインテリアも自由自在です。
・温水温風暖房
ヒートポンプで効率よく温めた温水を利用して、リビングなどに設置した室内ユニットからパワフルに温風を吹き出し暖房します。設置自由度も高く、リフォームにも最適な暖房システムです。
※上記は一定の条件下での試算結果であり、必ずしも記載のとおりの結果となる訳ではありません。実際のランニングコストはお客さまの使用状況により変動し、お安くならない場合があります。なお、試算条件をご確認下さい。
※いずれのケースの一般負荷分（電灯・家電等）の電気料金を含みます。
【試算条件】〇地域／盛岡市〇建物条件／戸建住宅（延床面積：120㎡、UA値0.56W/(㎡・K)、C値0.5㎠／㎡〇家族構成／4人〇電気契約容量／オール電化（ヒートポンプ機器採用）：よりそう＋スマートタイム10kVA、オール電化以外：従量電灯B60A○年間電気使用量／オール電化：平日昼間1,826kWh、休日・夜間5,496kWh、都市ガス＋電気：3,741kWh、その他（一般負荷のみ）：2,493kWh○換気設備／第3種換気方式○暖房運転条件／暖房面積81.16㎡×16時間暖房○冷房運転条件／冷房面積59.62㎡×8時間冷房○ガス料金／盛岡ガス一般契約令和6年10月検針分料金適用（令和6年5～7月分原料費調整額込単価）※国の電気・ガス料金支援による補助分は除く。○灯油料金／石油情報センター民生用灯油価格調査（給油所以外配達価格、岩手県令和6年9月30日公表2,117円／18Ｌ）適用○プロパンガス料金／石油情報センター 液化石油ガス市況調査令和6年8月現在岩手県平均値10,395円／10㎥）適用○燃料費等調整単価／-7.00円適用（2024年10月分）※国の電気・ガス料金支援による補助分は除く。なお、よりそう＋スマートタイムについては燃料費等調整単価の算定に用いる平均燃料価格に上限を設定しておりません。○再生可能エネルギー発電促進賦課金：3.49円適用○東北電力オール電化ランニングコストシミュレーションプログラムによる試算
いずれも初期投資は必要ですが、長期的には光熱費の削減に大きく寄与しますので、検討してみてください。
また、オール電化住宅を考える上で知っておきたい基礎知識については、下記の記事が参考になります。ぜひご覧ください！
オール電化について興味はあるけど、「初期費用ってどれくらいだろう……」、「どれくらい節約になるんだろう……」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか？この記事では、電気代を節約したい方や電化設備の導入を検討されている方に向けて、オール電化のメリット・デメリットや、初期費用とランニングコストなどについて解説します。賢い電気代の節約術や設備導入のポイントなど、オール電化を検討する際の参考として、ぜひ最後までお読みください。
ZEHとは？エコな未来の住まいの基礎知識とコストをわかりやすく解説
https://ehb.tohoku-epco.co.jp/articles/1101ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）は、エコで快適な暮らしを実現できる住宅として注目されています。しかし、実際に建てるにはどのくらいの費用がかかるのか、どんな基準を満たす必要があるのかなど、気になるところではないでしょうか。本記事は、ZEHの基礎知識から認定基準、導入にかかる費用や補助金制度についてなどを具体的に解説します。ZEH住宅を検討中の方はぜひご覧ください。
岩手の施工店5社＆住宅事例
岩手で理想の注文住宅を建てるためには、信頼できる施工店の選び方を知ることが重要です。ここでは、施工店選びのポイントを事例とともにご紹介します。
■施工店1：株式会社八重働工務店（岩手県盛岡市）
創業以来、地元盛岡の気候に合った家づくりをしています。オール電化・省エネ住宅を得意とし、熟練の職人たちが作る「肩肘張らずにくつろげる住まい」が特徴です。
施工ポイント
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『家族が集う家』をテーマに、子供たちが、孫たちが、週末やお休みに遊びに来たくなる家を建築。
格子の奥は小屋裏を利用した、孫も施主さまも楽しめるよう遊び心を取り入れました。あったかい家は、家族をつなぎます。
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施工店情報について、詳しくは以下をご覧ください。
特色：高気密・高断熱 土地探しも可能 自社施工 オール電化・省エネ住宅を得意とし、熟練の職人たちが作る「肩肘張らずにくつろげる住まい」をご提供させて頂いております。
■施工店2：有限会社岩手ハウスサービス（岩手県盛岡市）
1986年の創業以来約40年間、地元の気候風土にあった、安心して長く住み続けられる家をテーマに、高気密・高断熱の注文住宅を専門に設計・施工を行っています。
施工ポイント
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断熱性・耐震性・省エネ性を向上する中古住宅のリノベーションの施工も多数行っているので、新築だけではなくリフォームを検討されている方のご相談もおすすめです。
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施工店情報について、詳しくは以下をご覧ください。
特色：高気密・高断熱 全館空調 家事がラク 昭和61年の創業以来30年数年間、高性能住宅を作り続けてきました。地元の気候風土にあった、安心して長く住み続けられる家をテーマに学習し、創意工夫しながら地域に密着した家づくりに取り組んでいます。
■施工店3：伸和ハウス株式会社（岩手県一関市）
岩手県南地域の太陽の高度を把握し、冬は太陽の光を取り入れ、夏は光を遮り、風の通り道を作り、電気などの、一次エネルギーを出来るだけおさえ、自然のエネルギーを最大限に生かしたパッシブ住宅に取り組んでいる施工店です。
施工ポイント
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地域の光と風を導き、自然エネルギーを最大限いかしたパッシブデザイン。エネルギー消費を抑え、ランニングコストの最小化を目指した住宅です。
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施工店情報について、詳しくは以下をご覧ください。
特色：高気密・高断熱 通風・採光 ZEHビルダー 伸和ハウスでは、国策に準じた家づくりを基本に2030年には新築住宅全てで義務化されるZEH住宅を見据えた快適な住環境を提案するため、エコロジーへの配慮も視野に入れた本物の高性能住宅を提供しています。
■施工店4：東北ホーム株式会社（岩手県一関市）
「住む人にやさしい住まい」という考えのもと、1989年より外張り断熱工法とトリプルサッシの高断熱・高気密の住環境に、ヒートポンプ電化で自然環境にもやさしい経済的な住まいを提供している施工店です。
施工ポイント
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「雑木林の自然の恵みの中で暮らす」をコンセプトに掲げ、自然に手を加えることを最小限にして完成したお住まいは、手を伸ばせば木々をつかめるほどに近く、どの窓からも四季の移り変わりを感じられる【心地よい木の家】となりました。
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施工店情報について、詳しくは以下をご覧ください。
特色：高気密・高断熱 自然素材 自社施工 東北ホームは「住む人にやさしい住まい」という考えのもと、1989年より外張り断熱工法とトリプルサッシの高断熱・高気密の住環境に、ヒートポンプ電化で自然環境にもやさしい経済的な住まいをご提供しています。
■施工店5：株式会社建築のフジサワ（岩手県大船渡市）
お客さまとのコミュニケーションを大切に、性能、間取り、デザインはもちろん、家具や庭もコーディネートし、バランスのとれた家と庭、「家庭」をご提案できるのが特徴の施工店です。
施工ポイント
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これから先、何十年経っても快適に暮らせるようにと選択した平屋。
平屋の住まいは冷暖房効率がよく、将来的なメンテナンスやライフスタイルの変化にも対応しやすいため、若い世代の方を中心に人気を集めています。
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施工店情報について、詳しくは以下をご覧ください。
特色：高気密・高断熱 自社施工 オンライン相談可能 お客様とのコミュニケーションを大切に、専門の職人が心を込めて家づくりをするのが、建築のフジサワです。家づくりを通して、お客さまの快適な暮らしと地域社会に貢献します。
そのほかのeハウスビルダーは以下にてお探しください！
まとめ：岩手で理想の注文住宅を建てよう
岩手で注文住宅を建てる際には、地域特有の気候や文化を理解し、それに適した家づくりを心がけることが重要です。予算の立て方や人気エリアの特徴、エコ住宅の事例、そして信頼できる施工店の選び方まで、幅広い知識を得ることで、より自分に合った住まいを実現できるでしょう。
この記事を参考に、岩手での家づくりに向けて、理想の住まいを実現するための一歩を踏み出しましょう。
注文住宅を建てる際には以下の記事も参考になりますので、ぜひお読みください。
「理想の家を建てたいけど、何から始めればいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。注文住宅を建てることは一生に一度の大きなプロジェクトですので、進め方を間違えたことにより後悔はしたくないですよね。この記事では、理想を叶えた注文住宅を建てるための第一歩をご紹介します。家づくりの流れを知り、失敗しない家づくりを実現しましょう。
■東北電力が推薦！「eハウスビルダー」に相談してみませんか？
東北電力がおすすめする住宅施工店「eハウスビルダー」は、省エネ住宅施工のエキスパートで、住宅を建築するための「知識」「技術」「実績」に優れた施工店です。これから注文住宅の建設を考えている方は、ぜひ一度お近くの「eハウスビルダー」にご相談ください。
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